プロジェクト型組織の離職防止ツール比較。サーベイと配置

プロジェクト型組織の離職防止ツールは、大きく2系統に分かれる。組織の状態を測るエンゲージメントサーベイ系と、案件配置を動かす人材配置系だ。 プロジェクト型では離職の原因が特定の案件にあるため、測定系だけでは打ち手に届かない。配置を動かす系統が要る。

この記事の要点

  • 離職防止ツールは、エンゲージメントサーベイ系(測定)と人材配置系(配置の実行)に大別できる。
  • プロジェクト型の離職は特定の案件で起きるため、全社サーベイだけでは個人に届かない。
  • 測定系で状態を把握し、配置系で打ち手を動かす併用が現実的だ。
  • 配置表のデジタル化(記録)と、採算設計(受注前の配置設計)は役割が違う。
  • 人的資本の価値は保有でなく配置で決まる。測定と配置を分けて両方を持つ。

離職防止ツールの2系統

両系統は競合ではなく、担う場所が違う。サーベイ系が状態を測り、配置系がその状態を生む配置を動かす。

系統代表的な機能強み単独での限界プロジェクト型での役割
エンゲージメントサーベイ系(Wevox・モチベーションクラウド・Geppo 等)パルスサーベイ、スコア可視化、分析組織状態の定点観測可視化の先の配置変更は担わない状態の把握
人材配置系・採算設計(CATCAREERアサインメント 等)アサイン設計、限界利益シミュレーション案件配置という打ち手の実行全社状態の定点測定は担わない配置で手当て

サーベイ系は、組織の体温を測るのに向く。だが熱を下げる配置の変更は、測定ツールの外にある。両者を分けて持つと、測って終わらず打ち手につながる。

なぜプロジェクト型では測定だけで足りないのか

プロジェクト型組織の離職は、会社全体への不満ではなく、いま関わっている案件の中で起きる。過負荷が続く案件、学びにならない作業、意向と合わない配置。これらは全社平均のスコアに埋もれ、見えた頃には本人はもう決めている。

測定は必要だ。だが測定で課題が見えても、解くには「誰をどの案件から外し、どこへ入れるか」という配置の変更が要る。配置の変更は、サーベイの集計表からは出てこない。サーベイが可視化で止まると、かえって静かな退職を生む構造は「炭鉱のカナリア」は鳴かない。エンゲージメントサーベイが静かな退職を生む理由に、打ち手が配置である理由は離職対策はサーベイではなく、良いアサインだに書いた。

選び方と、人的資本経営での位置づけ

選び方はシンプルだ。組織の状態を定点で測りたいならサーベイ系。測定で見えた課題を配置で手当てしたいなら配置系。プロジェクト型は離職原因が案件にあるため、配置系を欠くと打ち手が宙に浮く。

配置系の中にも段階がある。今の配置を記録・共有する配置表のデジタル化と、受注前にスキル・意向・限界利益で配置を設計する採算設計は別物だ。違いは人材配置DXとは何か。配置表のデジタル化との違いに整理した。人的資本の価値が保有でなく配置で決まる理屈は人的資本経営と人材配置の関係。価値は配置で決まるにある。

CATCAREERアサインメントは、配置系のうち採算設計に立つ。採算設計とは、本人の納得と案件の利益が両立する配置を、走り出す前に設計する考え方である。 手法はアサインメントデザイン™、それを実装した採算設計クラウドがCATCAREERアサインメントだ。特定ツールとの違いを個別に見るならWevoxとCATCAREERアサインメントの違いを比較を参照してほしい。

ツール選びの分かれ目は、測るか動かすかにある。プロジェクト型組織の離職は案件で起きる以上、測定の隣に、配置を動かす仕組みを置く必要がある。

FAQ

プロジェクト型組織の離職防止ツールにはどんな種類がありますか?

大きく2系統あります。エンゲージメントサーベイ系(測定・可視化)と、人材配置系(アサインの設計・実行)です。前者は組織の状態を測り、後者は案件配置という打ち手を動かします。プロジェクト型では、状態を測るだけでなく配置を動かす仕組みが要ります。

プロジェクト型組織では、どのツールを選ぶべきですか?

離職の原因が特定の案件にあるため、測定系だけでは不十分です。状態を測るエンゲージメントサーベイ系に加えて、案件配置を動かす人材配置系を持つのが現実的です。傾向はサーベイで把握し、個人の手当ては配置の変更で行う併用が向きます。

なぜ全社エンゲージメントサーベイだけでは離職を防げないのですか?

プロジェクト型組織の離職は、会社全体ではなく特定の案件の中で起きるからです。全社平均やチーム平均のスコアでは、いま特定の案件で消耗している個人が埋もれます。測定で見えた課題を解くには、誰をどの案件へ動かすかという配置の変更が別に必要です。

人材配置ツールと、配置表のデジタル化は同じですか?

違います。配置表のデジタル化は今の配置を記録・共有する事後の道具です。人材配置系のうち採算設計クラウドは、受注前にスキル・意向・案件の限界利益をもとに配置を設計する事前の道具です。記録するのか、設計するのかで役割が分かれます。

人的資本経営の観点で離職防止ツールをどう位置づけますか?

人的資本の価値は、保有している量ではなく配置で決まります。エンゲージメントサーベイ系で状態を把握し、人材配置系で人を価値の出る案件へ配置する——測定と配置を分けて両方を持つことが、人的資本経営の実装になります。

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